詩の日めくり 二〇一六年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
年上の方でも、ごくたまに、かわいらしいと思える方がいらっしゃる。ごくごく、たまだから、ほんとにごく少ないのだけれど。

 ほんとにいやしいんだと思う、本に対して。『Sudden Fiction』をブックオフで108円で見つけて、また買った。お風呂に入って、読もうという魂胆が丸見えである。お風呂に入りながら見るのに、ちょうどいいんだよね。また、ぼくの忘却力もすごいから、再読したくもなるわけだ。うにゃ〜。

 人間には2種類しかいない。愛というものがあると思っているひとと、愛という観念があると思っているひとの。

 ぼくが1年1カ月1週間1日1時間1分をどう過ごすかよりも、1年1カ月1週間
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