詩の日めくり 二〇一六年一月一日─三十一日/田中宏輔
たのだった。
しかし、さいきん、また顔が太ってきたのだった、笑。
あ、おなかも。
おなかをなでられて、苦笑いする。
「まだ、付き合う子さがしてんの?」
「うん。」
「いるやろ?」
「どこに?」
「どこにでもいるやん。」
「それが、いないんやね。」
「マッサージ師になれるんちゃう?」
ずっと手のひらをもんであげていたのであった、笑。
表情がとてもかわいらしかったのでキッスした。
そしたら目をつむって黙って受け入れたので
抱きしめたら抱きしめ返されたので
そこからずっとチューを、笑。
6時間くらい。
ほとんど、チューばかり。
かん
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