詩の日めくり 二〇一六年一月一日─三十一日/田中宏輔
かんじんなところは、パンツの上から
ちょこっとだけ、笑。
チューの時間
前の記録を超えたかも。
とてもゆっくりしゃべる子なので
ぼくもゆっくり考えながら
いろいろなことを思い出しながらしゃべった。
電話番号の交換をしたけど
ぼくは、ほとんどいつもここで終わってしまう。
キッスは真剣なものだったし
握り返してくれた手の力はつよかったし
抱き返してくれた力もつよかったのだけれど
やはり、しあわせがこわいひとみたい。
ぼくってひとは。
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