詩の日めくり 二〇一六年一月一日─三十一日/田中宏輔
い好き!
二〇一六年一月二十九日 「目は喜び」
Ten。
こうして見ますと、美しいですね。
TEN。
これも、美しいですね。
どうして、目は
こんなもので、よろこぶことができるのでしょう。
不思議です。
二〇一六年一月三十日 「たこジャズ」
人生の瞬間瞬間が輝いて、生き生きとしていることを、これまでのぼくは、その瞬間瞬間をつかまえて、その瞬間瞬間を拡大鏡で覗き込んで、その瞬間瞬間をつまびらかにさせていたのだが、いまは、その生き生きと輝いている瞬間が生き生きと輝いている理由が、その生き生きとした瞬間の前後に、それみずからは生き生きと
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