詩の日めくり 二〇一六年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
川俊太郎
真犯人は吉増剛造
刑事は大岡信
探偵は荒川洋治
弁護士は中村稔
村の娘に白石かずこ
こんな配役で
ミステリー小説なんて
うぷぷ

彼らの詩行を引用してセリフを組み立てるのよ



二〇一六年一月二十八日 「キクチくん」


キクチくん。
めっちゃ
かわいかった。
おとつい
ずっと見てたんだよ
って言ったら
はずかしそうに
「見ないでください」
だって
そのときの
表情が
これまた
かわいかった。
大好き。
たぶん
惚れたね〜
ぼく。
キクチくん
もう
二度と会いたくないぐらい好
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