刷り込み〜緑色に輝く透明な空の彼方に・・・/草野大悟2
らない奴か
あなたが一番よく知っていたのですね
やった!
彼女の完全な勘違いでした。勘違いから、付き合いは生まれました。
☆
あんなに気のきつそうな、なにも怖いものがないような、そんな彼女が、自分にまったく自信のない、ごく普通の、いや、もっと繊細な神経をした女の子だということが、一年、二年、三年とたつうちに、しだいに分かってきました。それでも傷つけました。互いの向上の為には徹底した議論が不可欠、そう頑なに信じていたのです。したため合った千通を超える手紙は、相手を打ち負かす刃になりました。俺自身も傷だらけになりながら彼女を傷つけました。もう、へとへとで
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