刷り込み〜緑色に輝く透明な空の彼方に・・・/草野大悟2
 
始めた女の子と、彼女の高校の文化祭を見に行きました。出会ったのです。廊下でばったり。あ、彼女が大きな目をもっと大きくして一瞬立ち止まり、歩み去っていきました。
    ☆
大学生になりました。やけのやんぱちで決別の手紙を書きました。
  何を気取って実のない言葉を
  そんな奴ぶん殴ってやりたい!
一般論でした。大学紛争の真っ只中で、親からの仕送り受けてノウガキだけを垂れ、講義妨害やデモを繰り返す連中にウンザリしていたのです。そいつらをぶん殴ってやりたかった。返事が来ました。仰天しました。思いがけない内容でした。
美知子がどんなに下らな
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