詩の日めくり 二〇一五年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
は、やってよかったと思う。

 このあいだゲーテのファウストの第一部を読み直したときにメモをしたものをまだルーズリーフに書き写してなくて、そのメモがリュックから出てきたのだけれど、ゲーテすごいなあって思うのは、たいてい、汎神論的なところだったり、理神論的なところだったりしたのだけれど、次の詩句に驚かされた。

あの唇の上で
ほろびたい
(ゲーテ『ファウスト』第一部・グレートヒェンのちいさな部屋、池内 紀訳)


二〇一五年十一月三日 「いまが壊れる!」


 悪徳の定義って、よくわからないけど、いまふと、ドーナツを1個買ってこよう。これはきょうの悪徳のひとつだ。と思った。B
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