詩の日めくり 二〇一五年十月一日─三十一日/田中宏輔
だ一行の詩句のなかに、いかに数多くのぼくが存在していることか。その詩句は、ぼくが書いたものであってもよいが、他人が書いたものであってもよい。いや、むしろ他人が書いたもののほうがよいであろう。
なんか降ってきたで。
二〇一五年十月二十二日 「自分を翻訳する。」
自分を翻訳するのは、むずかしい。ぼくはいつも自分の考えや思ったことを言葉にするとき、ぼくを翻訳して書いているのだけれど、その翻訳が、ことのほかむずかしい。でたらめに打ち込んだキーが画面上にアップされていく。ぼくというのは、かつて何かの翻訳だったのだろう。何かというのも翻訳だけど。
二〇一五年十月二十三日
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