詩の日めくり 二〇一五年十月一日─三十一日/田中宏輔
出した入れ墨を見せてる、かわいらしい男の子がいて、その子も阪急の西院駅で降りた。帰り道、歩きながら、頭のなかで、イエスの『危機』を奏でさせながら、きょうの一日の終わりのほうの会話を思い出していたら、ひらめいたのだった。奇跡はつづいて起こるのだった。昼に数学でひらめいたのだが、帰り道でひらめいたことは、ここに記述しておこうと思う。きょう、お客さんで来られた方と、カウンター越しに、ウルトラマンだとか、ウルトラセブンだとか、仮面ライダーとか、仮面の忍者・赤影とかの話を夢中でしていたら、えいちゃんに、「なんで、そんなに話をすることがあるの?」と訊かれて、すかさず、ぼくは、「言葉があるからやで。」と返事をし
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