詩の日めくり 二〇一五年十月一日─三十一日/田中宏輔
一五年十月六日 「ファウスト」
ゲーテが『ファウスト』で、ヘラクレイトスではなく、タレスの水よりきたりて水に帰すのほうをとったことに着目。暮鳥の詩句(魚が意識をもつ、といった感じのものだったか)とからめて書こう。こんどの全行引用詩・五部作・下巻とも関連している。ぼくにはぼくができることをやるしかない。あたりまえか。
きのう、暮鳥の詩を読み直していて、ふと、数日まえに読み直したゲーテの『ファウスト』のある部分と結びついて、こんど出す全行引用詩で展開しなかったことがらの一つに思いを馳せたのだが、これでよかったのだとも思った。このこと自体を別立てで書くことができまるのだからと。むかし
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