詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
って思って、相手の顔を見たら 
笑ってるから 
ええっ 
って思って、しっかり見たら 
フンドシだった。 
フンドシ締めながら 
チンポコを横からハミチンさせていたのだった。 
「仕事、なにしてるの?」 
って、たずねたら 
「大工。」 
って。 
まあ、そんな感じやったけど 
たしかにイカニモ系だったような記憶が。 
で、付き合ってもいいかなって思って 
長い時間 
イチャイチャしていたのだけれど 
もう帰ろうかなって思った時間の少し前に 
「付き合ってるひと、いるの?」 
って訊いたら 
「うん。」 
って言うから 
そこで、ぼくは言葉を失って 
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