詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
刻でもなかったと思う
笑けるね
笑っちゃえ
アハッ
って
かな
あさって
かな
こんどは本物
かな
って
でもね
「なにもかもが
 期待はずれ。」
って
ふほほ
だからね
教えてあげる
時間と場所と出来事がすべてだって
西院の王将でご飯を食べてたら
隣の隣に
高校時代のクラスメートが坐っていることに気がついた
高校時代にはカッコよかったのにね
時間って残酷
あこがれてたのになあ
どの指って
きくの忘れてた
ばかだなあ
細部の事実がうつくしいのに
細部が事実だとうつくしいのに
ちょ
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