詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
ね、これは。」と話をした。
ぼくと違って
その方は、そういうところでよく食事をされると思うので
きのう
『浮橋』という店は
ぜったいに損をしたと思う。
まあ、いくら上等の料理を出しても
あんな接客態度では、よい噂は流れないと思う。
そういえば
グランビアには
吉兆もあった。

二〇一五年二月二十五日 「ジュンちゃん」

 いま日知庵から帰った。帰りに、阪急西院駅で、ジュンちゃんに出合う。何年振りだろう。「46才になりました。オッサンです。」と言うのだけれど、ぼくには、やっぱり、19才のときのジュンちゃんが目に残っていて、面影を重ねて見ていた。ずっと京
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