詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
で、詩であるものは、10作しかないということである。このことは別に不思議なことではないと思う。お気に入りの作家の作品で好きな作品がいくつかしかないのと同様に、お気に入りの詩人の作品に、詩だと思えるものが数えるほどしかないということである。例外は、ジェイムズ・メリルのように全篇を通じて霊感の行きわたったものだけだ。さて、「何が詩か?」という問いかけに対して、およそ3分の1くらいは答えたような気がする。書物の形で目にしたものについての話はここで終わる。「何が詩か?」書物以外のものを詩だと思ったことがある。小学生のときに見た『バーバレラ』という映画は、詩だった。山上たつひこの『ガキデカ』も、シリーズ全作
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