詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
でピキピキの彼女。カチカチでもなくピキピキでもない彼女。
二〇一五年二月十六日 「頭が割れる」
見ず知らずのひとのミクシィの日記を読むのが趣味のあつすけですが
いま読んだものに
「頭が割れそうなぐらいに痛い。」
て書いてあるのを見て
ふと
あれ
頭が割れてるひと
見たことないなって思って
あ
小学校の6年生のときに
思い切り
頭から血を流して
河原町でね
理由は忘れちゃったけど
弟とケンカして
頭突きしたら
弟がひょいとよけて
ぼくの頭が
映画館のポスターとか貼って
入れてある
スチールの大きなフレームにあ
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