詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
ぼくのそばから離れていったのだ。
夢のなかでは
別の喩がぼくに襲いかかろうとして待ち構えているのがわかっていた。
裏切り者め。
ぼくは、危険を察して
喩のそばから、はばたき飛び去っていった。

二〇一五年二月十一日 「犬のうんこ」

 飼ってる犬がうんこしたの。それ踏んづけて、うんこのにおいがして目が覚めた。夢にもにおいがあるんだね。

二〇一五年二月十二日 「自己愛」

 FB フレンド の画像を見てたら、筋力トレーニングや顔パックしてらっしゃる画像が多い。自分自身に関心のつよいひとが多いのだな。それはすてきなことだと思っている。ぼく自身は、自分にあまり関心
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