リズム、グルーブ、その連続/ホロウ・シカエルボク
 
たけれどそれ以外は凍りついていた、インスタントのコーヒーを一息に飲み干したらサーモグラフィーを体感しているみたいにその経路をはっきりと感じることが出来た、おそらく俺は誰にも判らないように語ることが上手過ぎる、でもそれこそが俺がやり続けてきたことの証なんだ―途方もない時間をかけて追い求めてきた人間は遅かれ早かれそういう場所に辿り着くものさ、スタイルなんてひとことで片付ければ済む話かもしれないけれどね…でも俺よく言ってるだろう、語りつくせないものを語るために生きてる、それは決してひとつの言葉で片付けられるようなものじゃないのさ、回りくどく語れば語るほど素直に正直な形になる、そういうもののために俺は書い
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