また瞬きがお前を惑わすだろう/ホロウ・シカエルボク
だ、言葉の本質、アートの本質、音楽の本質、それはヒトの皮を剥ぎ、筋肉を取り除き、血管を解いて、内臓を奪い、骨をばらし、分け合られるものをすべて分けたあとで、殻の中に残されたイレギュラーを拾い上げる作業だ、それは奇妙なまでに冷えた、内臓と血の臭いがする、それがきっと、いきものが個体というものに振り分けられる理由だ、疑問もなく生きることなど不可能だろ、そこに居ることに疑問符がないのなら俺はいますぐにこの首を掻っ切るだろう、それでいい、面倒臭い方へ向かうことだ、簡単なことには簡単な意味しかない、フレーズにはいくつもの意味が込められることを忘れてはいけない、混沌こそが生命を授けられたものどものリアルだ、詩
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