また瞬きがお前を惑わすだろう/ホロウ・シカエルボク
 
から、頻繁に狂気の側へとその針を振り切ってしまう、でもそんなものは慣れてしまえばいい、狂気に慣れてしまえばそれは日常の一部だ、ここにあるのはきっとそんな作業の末端だ、ものさしなど気にする必要はない、人間の真実は人間の数だけある、あとは、どこで満足するかの違いだけなのさ、詩は、深く切り込んだ傷口から噴き出す血の噴水のようなものだ、少なくとも俺には、そういうものであれば居心地がいい、その衝動によって脳味噌は掻き回される、思考と関係がないところにまで届かなければ、本当の意味で正直とは言えない、すべて納得づくで書くなんて甘ちゃんもいいとこさ、どうして方法というものが必要なのか、もっと考えてみるべきなんだ、
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