詩の日めくり 二〇一四年七月一日─三十一日/田中宏輔
駅につくと、改札口で、いつも大きな声で反戦を訴えていた左翼政党の議員が、運動員たちとともに、警察官たちに殴られて連行されていくところだった。人が警察官たちに殴られて血まみれになるような場面には、はじめて遭遇した。捜査員なのか、男が一人、その様子を見ている人たちの顔写真をカメラでバチバチと撮っていった。ぼくはすかさず顔をそむけて駅から離れた。部屋に戻ってPCをつけると、ヤフー・ニュースで戦争の概要を解説していた。ほんとうに日本は宣戦布告したらしい。ふと食べ物や飲み物のことが気になったので、近所のスーパーのフレスコに行くと、みんな、買い物かごに食べ物や飲み物を目いっぱい入れてレジに並んでいた。ぼくも、
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