詩の日めくり 二〇一四年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
記憶だった。

二〇一四年七月十九日 「言葉」

 自分が考えるのではなく、言葉が考えるように、あるいは、少なくとも、言葉に考えさせるようにしなければならない。なぜなら、本来的には、「言葉が言葉を生む」、「言葉から言葉が生まれる」のだから。

二〇一四年七月二十日 「言葉」

 言葉は共有されているのではない。言葉は共用されているのである。あるいは、言葉がわれわれ人間を共用しているのだ。言葉が共有されているというのは錯誤である。われわれはただ単に言葉を共用しているに過ぎない。あるいは、われわれ人間は、ただ単に言葉によって共用されているに過ぎないのである。

二〇一四年七月二十一
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