I Won't Grow Up/ホロウ・シカエルボク
は違いないが、そうした現象には子供のころから慣れっこになっている、今回たまたまそれが身体の方にあらわれたというだけのことだろう、そんなこともあるさ、なんたって本当ならば威張っていてもいいくらいの歳になったのだから…でも俺は、歳を取ったからって別に偉そうにしたりなんかしないけどね、そういうのに踊らされるのは愚かしいよ、年齢とか、肩書とかさ、そういうの…そんなわけで俺は袖を少しまくり上げて洗い物を済ませた、ひとり暮らしだ、少しくらい溜め込んでもたかがしれている、鼻歌一曲分で出来上がりだ―さてこれからなにをしようか?そう考えていたところにもう一度電話が鳴る、携帯電話を持つのは半年前にやめてしまった、大し
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