フラグメンツ No.121〜150/AB(なかほど)
 
陰では カサカサ って


127
押し入れから炬燵を引っ張り出す
頬っぺの紅く染まった君の顔が浮かぶたび
鼻をかんでばかりもいられないので


128
君は今頃プレアデス
その軌道をなぞっても
僕は駅前のむらさき止まり


129
あのなだらかな坂を降り
UNION Bldg. の旅行会社へと向かった時と
同じはずではないのだ


130
らいららいといって
ぼくもとっぷりくれよう
とっぷりと


131
橋を渡るともうここは歓楽街ではあありませ
んよ。と週末の静寂。身を委ねる場所は今日
も見つからない。


132
休日の陽射
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