フラグメンツ No.121〜150/AB(なかほど)
陽射しがとても穏やかでも
彼女達の図鑑に
僕らの居場所はない
133
見上げると母の傘
僕は眩しくて
笑ってしまった
134
ふんわりロケットを発射する
それはあまりにもゆっくりと
静かなのだけれど
135
それが君の心を優しく包み込むだろう
なんて思わない
共鳴する前に胸を抑えて
136
どこかでこつん
と音がするのを待っている
こころはころころ
137
戻ってこない
(もちろん僕の彼女のことではなくて
かりふぉるにあおじさんのこと)
138
もうすぐ春ですね
と応えるんだろうね
そんなキスです
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