屋上の告白/トビラ
 
あって、すぐに別れたとか。
そんななんでもない、ありふれた話。
ご飯を食べ終えて、少し、沈黙。
何かいい雰囲気になる(ような気がする)。
さわやかに風は吹いて、ふと見つめ合う。
目と目の奥を見る。

「私さ、青野君に話したいことがあるんだ」
きたか?
「何?」
「……私、宇宙人なんだ」
きた。のか?
「ウチュウジン?」
「うん、宇宙人」
「地球人も宇宙人、という意味で?」
「別の惑星から来た、という意味で」
宇宙人かあ。
「信じてくれる?」
「ああ、うん、僕はもっと上の次元から来てるから」
「わ、ヤバいね、マジなやつだ」
「そう、マジでヤバいやつだから、田畑
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