五月の至高の輝きに満ちた太陽/viraj
 
恋自殺の少女、自己満足に浸った大富豪



死んだ仲間の死体を取り戻しにいく兵士



すれ違いの恋愛、堅牢な構成の大聖堂



森羅万象、ジャッカルに食べられる飢餓地帯の少女



ワーグナーの音楽に酔いしれる独裁者。



あらゆる宇宙の存在が、走馬灯のように目の前に現れた。



そしてそれらすべてのなかに知性として私は偏在していた。



それらはただ印象として来ては去っていく。



過ぎ去った時はもう二度と戻ってこない。



だからどんなひどいことも再び起こるだろう。



思い出した。




[次のページ]
戻る   Point(1)