五月の至高の輝きに満ちた太陽/viraj
恋自殺の少女、自己満足に浸った大富豪
死んだ仲間の死体を取り戻しにいく兵士
すれ違いの恋愛、堅牢な構成の大聖堂
森羅万象、ジャッカルに食べられる飢餓地帯の少女
ワーグナーの音楽に酔いしれる独裁者。
あらゆる宇宙の存在が、走馬灯のように目の前に現れた。
そしてそれらすべてのなかに知性として私は偏在していた。
それらはただ印象として来ては去っていく。
過ぎ去った時はもう二度と戻ってこない。
だからどんなひどいことも再び起こるだろう。
思い出した。
私
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