ジンジャーはちみつレモンティー/藤鈴呼
長かった髪をかき上げて 頬杖ついたりも
したもんだ
君が勘違いしている「何か」が
「なに」で在るのか
説明しようとすれば
上手く言葉が出て来ない
要らぬ台詞ならば
ゴマンと出ては離れないのに
もしくは君の心を
閉じ込めてしまえるものならば
もっと 良かったのにね
喉の奥に 小骨が刺さったような… 否
今日の気分は洋食に決まりだ
だって クリスマスなんだもの
魚の小骨じゃあ なくったってね
本当は 自分が肴になる位が 丁度良かった
食事の最中
君は何度も繰り返した
窓の外を駆け抜ける 大型トラックを眺めては
「かわ
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