不慮の自己/狩心
迷路に入った少年は幼い頃
汚いホームレスに教えてもらった
壁に左手を這わせて歩いていけば
必ず出口に出るよという言葉を
思い出していた
平和な国の誰もいない部屋でひとり
裸になって笑いながら踊る
社会不適合な病的理解者
絆はどこかしこにもあって
問題提起は無数に生えていた
誰一人 ひとりでは生きれなかった
春、
始業式で校門を通過する聖徒たちが
口をそろえて言った
「嫌な予感がする、とてもとてもnagai旅で
ダビデ像が石になって巨人と戦っている。
石の彫刻は元々石だったわけじゃなく
自ら望んでその、静止する意志を選んだ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)