20世紀少年/山人
迎えるシーンであるが、これが臭くてたまらなく好きである。つまり、いちいちベタな描写が多々見られ、これが故意で演出されているので面白く映る。
バイトの店員役の池脇千鶴の愛想まるでなしの演技も注目だ。かつて、NHKの連続テレビドラマ「ほんまもん」のヒロインだとは思えない新境地である。なぜ、彼女がこんな地味な役を引き受けたのかと勘ぐりたくなる役柄でもある。
ケンジのコンビニの近くに、マルオの文具店があるのもこの映画の展開で重要な部分を占めている。幼なじみが歩いて数分の所に店を構えているという好都合な設定も楽しい。
物語はケンジやマルオたちの同窓会のシーンから発展していく。恩師達の素人臭い演技
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)