20世紀少年/山人
 
 負のエネルギーを蓄積させ、すべてを恨みという力に替え、カツマタ君はトモダチとして生まれ変わった。
 作品ではトモダチを悪、ケンジ達を善(いいもん、わりぃもん)という区分けをしていたが、結局のところ、どちらも悪であり、どちらも善であったのではないだろうか。罪の重さだけを悪とする考えに対する警鐘とでも言おうか、当たり前のことが、普通のことが悪とはされない理不尽な世の中でもある。そういうメッセージでもあったのではないかと私は考える。




4.映画20世紀少年の見どころ

第一章
風采の上がらないケンジがコンビニの店に立ち、「いらっしゃいませー!キングマートへようこそー」と客を迎え
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