20世紀少年/山人
ンボウ・マーボウを殺す!」と息巻き、彼らと対峙し「男には無謀と解っていても、やらなきゃならないときがあるんだ!」と威嚇するシーンはまさにこの作品の骨ではないかと思う。
しかし、一方では当たりくじの景品が欲しくて我慢できず、カツマタ君が無人の店で当たりくじと景品を取り替えたのをいいことに万引きしてしまった事実である。景品泥棒がカツマタ君となり、ケンジは事実を隠し続けた。ケンジのほんの少しの出来心と謝るタイミングを逸したことがさらにカツマタ君を追い詰め、いじめはエスカレートし、机に花まで置かれるようになってしまった。以来、カツマタ君はずっと学校を休み、みんなの記憶から消えていったのだった。
負
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