20世紀少年/山人
 
所ではなく、子供達の秩序の中で営まれる社会生活だったのである。
 子供のグループには必ずリーダーがいて、サブリーダーも居た。色んな特技を持つ子供がいて、それぞれに得手不得手があった。作品ではケンジがリーダーであり、オッチョがサブという設定だろう。ケンジは仕切るタイプではあったが、さほどこれといった特技はない。むしろ、頭の良いオッチョと柔道が強いユキジや、足の早いドンキーなどのほうがそれぞれに特技を持っていたと言えよう。ケンジに唯一あったのは、くそ度胸と単純さであろうか。傍若無人な天敵のヤンボウ・マーボウによって秘密基地を破壊され、マルオが泣き崩れるシーンがあるのだが、それに怒ったケンジは「ヤンボ
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