ツミキ/狩心
て排泄してみる
血だらけになって
生臭い匂いで嫌になる
ふて寝する
朝起きて
ヤスリを使って途方もない時間を掛けて
全てのツミキを粉末にして
窓から空に撒いた
カラダが変形していく
ツミキのように固く
角と辺と面と体積を携えて
体が硬く変形していく
私が一つのツミキになってしまう
恐ろしくなって玄関から飛び出していく
町を走りながら
少しずつどんどんとツミキに変貌していく
今まで気にも掛けなかった道端の小石に目が行く
私はハッとして
灰色に色付く
パン
と
風船が割れるような音がして
視線が一気に低くなって
地面すれすれの目線になる
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