【批評ギルド】『ぬるっこいサンプル』みい/Monk
わけがわからなくなっていくのだ。もちろんその標本、指標値を長
い年月をかけ仮説検証していけば真実に行き着くかもしれない。でもその真実
も、突如現れた一人の天才によって簡単に覆されるかもしれない真実なのだっ
た。
ここで「あなた」と呼ばれる人、すなわちこのコの相手の人はきっと質問を投
げかけられている。1〜6に渡って、1〜6のれぞれの世界で、1〜6それぞ
れのこのコに。質問はある種のSOSかもしれない。特に3の連はこのコを救わ
ないと、このコはこのコ自身を抱きくるめてまるまって、ポンっと音を立てて
なくなってしまうかもしれない。そんな気がした。ドキドキする。僕は男だか
らかな、
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