創作童話詩/水菜
 
目の端に飛び込んできたその一瞬の出来事を私は一生忘れることは無いだろう)


声ならぬ
繊細なつまりは飛翔(ぴしゃりと音がして、女が深い碧の水面に飛び込んだ、それは白魚が暗い水面に飛び込もうとしている姿の様だった)


諦めや

指先愛で
敏感な線繊細な頬表現出来ずに思い悩む
表現出来ぬことへの苛立ちよ


碧の水面潜って
出てこ/ならぬ
薄紅梅の唇 鴇色の頬
樺茶色の瞳
動きや/ならぬ


つまりは、赤

ふざけたことによ

愛でようとして居るのかや

その先行ってはならぬ(もう音がしない水面を旅館の2階の窓から見つめては私はなんとも言えない
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