創作童話詩/水菜
『褒められたい』
君は、そう言って笑った
泣き笑いの顔
寂しそうな顔
誰かに認められたいなんてずっと心の奥に燻っていた思いをもどかしい気持ちを
言いたくて堪らないんだ
冷たいね
透明な泪が君の肌を温めてる
雨に濡れてる君の全身を包み込んでる小さな手は君を慕っているんだよ
冷たく凍えた君の身体を必死に温めようとしている
その小さな手に
君は小さな罪悪感を感じている
そんなんじゃないんだって
そんなんじゃないんだって
遠くの方で燻っている小さな炎の塊を
もどかしい気持ちで眺めてる
罪はいつか消えるのかしら
君はどこかで踏
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