創作童話詩/水菜
 
りぽりぱり
「美味しいよ。どうもありがとう。もう1枚くれないか?」
サクッ
「美味しい?」
パリッ
「勿論。とても美味しいよ」
「…」
「良かった」

 




     *****





 
  『白すぎる花』





蜃気楼の中_
足だけが見えていた
ずっと、前をあるく足だけが見えていた
                       ●



・・・・・・・・・
点が

壊れた脳みそは、点だけを見つめている
残像のように、時折、頭の端に映像が流れる


・・
  ・


点だ

「姉さ
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