創作童話詩/水菜
男の目の前に迫っている
男 ワニ ガラス ワニ ワニ ワニ 幻覚 現実 割れるガラス
妄想妄想妄想妄想妄想妄想妄想妄想
男の現実は幻覚と結び付いた
男はワニになりワニは男になっている
そのうち男はガラスになり
そこに転げ割れて散らばるガラスの欠片になるだろう
四.細切れ 記憶 細切れ
男の細切れの記憶は男がガラスの欠片であるそこから始まる
やがてガラスの欠片はそこに広がる灼熱のマグマに溶けてうっとりするような液体になるだろう
男はやがて幻覚を見て暴れることを止めた
割れたガラスはそこに散らばっている
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