創作童話詩/水菜
 

僕を豚にした僕の豚にした僕を豚にした僕に豚がした僕を豚がした僕へ豚をする。

豚。

僕は自由だった。草原で。寒くても平気だった。仲間が居たから。仲間?ああ、兄弟さ。
やさしいご飯をくれる俊三さんに擦り寄る 僕は俊三さんの匂いが好きだ。美味しそうな匂いがする 草の匂い ああ食べたい。

僕には歯が無い。まだ乳飲み子だった頃に、8っポンの歯を抜かれた。母さんの乳房や他の仲間を傷つけるからなんだって。僕は今でもあの道具を見ると震えあがっちゃう。ええと、ニッパーっていうんだ。

僕には、尾っぽも無い。だって齧りたくなるだろ?だからなんだって。

僕は去勢というのもされてる。しない
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