創作童話詩/水菜
気持ちを刺激して
*****
『遊ぶ』
基準は、それぞれ自分なのだとしても、見えているものに対する受け止め方は、それぞれ違う
囚われているということは、それに守られているということでもあって
囚われている殻の内と外は、異質なものになっている
囚われている以上の苦しみを感じ取れる筈も無いのだから、いっそうその殻の中は、悲しみの牢になり得るもので
幾重にも幾重にも囚われている殻は、覆われ、続いていくものなのかもしれない
遊びの水で浸そう
囚われた殻の中に浸っているだろう羊水を苦しみの水で染めてしまわない内に
殻の中に溢れる羊
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)