創作童話詩/水菜
博愛主義と言えば聞こえが良いが、あなたは私を傷つける
それなら何故初めから関わらないで居てくれなかったのか
雲の隙間から気まぐれで糸を垂らしたお釈迦様のように
糸を伸ばすも切るも気まぐれ次第
雲に隠れた太陽は、黄色い色をしている
黄色い太陽まるごと思い出にして
閉じ込めてしまえば
それは初めから無かったことになるでしょう
黄色く塗りつぶした夢の中のキャンバスで
何もかも塗りつぶして無かったことにしてしまえ
その内塗りつぶしたことさえ、忘れてしまえるから
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『突き抜けた白針』
透明な壁
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