創作童話詩/水菜
灰色の空 太陽はまだ厚い雲に隠されていて 眠ったままの信号はいつまでもちかちかと点滅をしてる
霧に覆われた街は、ひんやりと冷たくて、探す人影 置き去りにされた街 取り残されて
何度も瞬きをしては空を見上げるふりをする いつの間にか太陽は死んでしまった
止まったままの車には、空いた穴と罅割れが目立っていて
逆方向に走り出した時は、過去しか示そうとはしないから
過去ばかりそこには溢れている
探している面影を追いかけながらいつまでも忘れ去られた街を眺めて
一点を見つめたまま動かないセミロングの少女 重そうなタブク
それは誰って座り込んだのです
あの人はもういないの
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