落ちない泥/モリマサ公
っぽくなる
扉をあけて「飛んだり跳ねたり」して「その存在」をたしかめる
グレーゾーン加速しながら進行形
首都高と書かれたゲートをくぐる
窓を10センチあけるとばたばたと風が吹き込んで来る
「ああそっか」またふりだし
でもこれが「わたしという存在」のしかただ
どのブレーキパットも少しずつすり減る
うっそうとしてる記憶の森のなかまたちはみんなそれぞれげんきですか?
この沈黙した画面をみつめている後ろ姿に
伝えるべく事がまだある
きみは手のひらですくう水で風呂桶をみたそうとする
わずかな光だけが手のひらに残る
伸びていく影を踏み抜かないで
遠く有刺鉄線の
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