古いレコードを聴いていた(遠い空編)/涙(ルイ)
 

僕の淋しさはいよいよひどくなっていくばかりだった。
睡眠薬を常飲するようになった。
クスリを何錠飲んでも、眠れない夜が何日も続いた。
ひどい頭痛がして、些細なことが気になって仕方がなかった
いつしか僕は、イライラのはけ口に君に酷いことを平気でするようになっていた。
なんでもないことで君に当たり散らすようになった。
出したものを元のところに仕舞わないとか、炊いたごはんが柔らかいとか硬いとか、
理由なんてなんでもよかった。ただ君を傷つけることでしか安心できない自分がいた。
最低だった。最低の気分だった。
でも、自分のせいだとは思わなかった。
あれもそれもどれもこれも、全部を君のせ
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