迷子のうた/梅昆布茶
日々のおおまかな動線や微細な素描に
こころの絵の具の淡彩で色をちらしてほっとする
ビュッフェのようなリトグラフの陰翳の鋭い世界も良いが
ちょっと太陽のぬくもりをもらったような
なにげない淡彩画が好きだ
颱風で根こそぎもっていかれることもあるが
人生ってそう悪くはないとおもえる
素直に時間やものごとを受け入れることができること
できごとの明確な定義あるいは曖昧な境界を理解できる人間になりたいなんて
ずっとそう想って生きてきた
というのは真っ赤にちかい嘘ではあるが
いいんだと想う
ときに迷っても
いい歳をして迷子だなんて
誰も保護してくれないぜ
回
[次のページ]
戻る 編 削 Point(15)