迷子のうた/梅昆布茶
回転木馬にのっているあの子はだあれ
係がそっとおしえてくれるだろう
あれはね。。。
あなたの敵
あなたの恋人
あなたの親友
あなたの級友
あなたの家族
そっかみんな迷子だっったなんて
いまさらに気づく
だからあなたの歌がきこえるのかもしれない
そんな耳がいつもあったなら
そんなきもちでいられたら
それをじぶんのものにできるのならば
いつか迷子の同盟が
いっしょに親をもとめるならば
その社会運動に参加しようとおもう
いつまでも迷子ではいられない
そのうちに死んでしまうかもしれないし
せめて一生の最期にでも
ひとめ親にめぐりあいたいものだ
迷子札も老朽化して
母でさえ読めなかったものを
誰に読んでもらおうとおもうのか
そう僕らはいつでも母のない子のように
回転木馬にのってめぐるリズムを聴いている
誰かが係にといかける
どうして誰ものっていないの?
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