接続詞が足りない。/竹森
続けていたのなら、きっと僕らは気付かずに誰かと出会わずとも出会いを果たしていた筈なんだよ。ならばその暗闇の中でそれを惜しまずにいられる様に眼球を抉って盲目になればいい、と呟く、それは思考ではない。と呟いた後、疲れているんだ、と呟く、それも思考ではない、と呟く。そうさ、これまでも、これからも、どれも、これも、だ。と、呟いて、呟く。
(思念の断片を集めて並び変えて塊を大きくしていく。)
(僕は文章を綴っているのではない。これは日本語ですらない。)
睫毛に降り積もる木漏れ日を求めているんだ。穏やかな休息を求めているんだ。肉体と精神が再び同期する瞬間を求めているんだ。音楽に恋人を取られたと
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