詩のレシピ(改)/hadukino
 
んじゃない説教を切り落とす。コワイモノが顔を出したらそこも切り落とす。手で掴める分は残す。思いやりの味は角が生えた頃に思い出すようにできている。ひと手間は入れるだけ。これで今夜も黙らせる。泣きたくなければおとなしく食え。

骨董から懐かしい音が響いた。昔になってしまった肌が震える。今は知らない生活に埋められた空白。食卓から引き上げられる食器たち。耳の奥にいつまでも残る反響。何度も繰り返した手順。今日すべてを許容する一言をメモして。デザートはお風呂の後に準備する。

晴雨兼用の完全な睡眠中「心配だから」と寝言。眠れない気持ちがザラメになる。起きたらスプーン2杯いれてあげよう。ブラック派な君の
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