宮澤賢治に寄せて/嘉村奈緒
 
ど…!この詩も有名ですね。あまり詩を読まない自分でも知ってました。賢治の詩では、時々専門用語が出てきます。時々っていうか多々だけど。なぜそんな単語を知っているのかしら、と思っていたのですが、聞いた話では賢治は先生だったようです。それも理科らしい。「光波測定」とか「カルボン酸」なんて、違和感なく詩に組み込めませんよ…。
 この詩も交流電燈なんて出てきますが、同時に幽霊の複合体なんて言葉も出てきます。一見対照的な位置にありそうなものなのに、さらりとやってのけられて、もうグルグルですよ…!!もちろん、ここでの好きなとこは「わたくしといふ現象は〜ひとつの青い照明です」の一文です!

【春と修羅】(抜
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